「暗記」について

中学生のテストも残りは月曜日のみ、というこの段階ですが「暗記」に関するお話です。

 

同志会の教室では暗記するときに必ず紙に書いて(自宅なら声に出して)練習するように声掛けしています。自習席で石像のように微動だにせず、虚無感を醸し出している生徒さんを発見しますが、そういう生徒さんは決まってこう言います

 

「今、暗記してるんです。」

 

これに関しては教室で常々言っていますが、「ムダの極み」です。時間の無駄です。見ているだけで覚えられるならだれも苦労はしません。見ているだけで覚えられる程の才能の持ち主なら学校の授業だけで十分でしょうし、そういう人のことを世間で天才と言います。

 

ちなみに、同志会の小6コースの生徒さんたちは小テストの前にことわざや四字熟語を何度も何度も音読しています。(というか暗唱しています。)そのあと漢字に間違いはないか紙に書き出して確認したりしています。正しいプレイスタイルです。その努力の甲斐あって、つい先日確認テストシリーズ第1クールをクリアしました。

 

このページをご覧いただいている保護者様、もしお子様が自宅で「見て暗記」している様子なら、即座にツッコミを入れてあげてください。「それ、テストで点数取れないヤツがやることやで~♪」くらいのノリがちょうど良いかと思われます。真面目なトーンで話しても親子喧嘩になるだけでしょうし。

 

「暗記」に関しては世間で詰め込み教育に対するマイナスイメージが強いこともあり、積極的に「暗記」をしない生徒さんが増えつつありますが、勉強の基本は暗記です。

どれだけ英文法を知っていても、単語を知らなければ和訳はできません。どれだけ計算が得意でも、公式が分からなければその計算能力を披露するタイミングはやってきません。

 

これは、基礎工事がしっかりしていないところにまともな家が建たないのと同じです。

暗記することで「知識」というしっかりとした土台をつくらない限り、応用も何もあったもんじゃないんです。

 

テストで「凡ミス」したとか言っている生徒さんの大部分は凡ミスというよりも根本が間違っています。原因はハッキリしています。暗記が不十分で基礎知識が身についていないからです。

 

テスト最終日まで土日の2日間あります。今からでも遅くありません。「暗記」することに力を注いでください。それではみなさんの健闘を祈ります。