来年度の教科書改訂は前回の改訂ほど話題になっていませんが、公立中学の英語・数学に関しては「授業崩壊」するところが出てきてしまうのではないか?と感じられます。
前回の改訂でも指摘されていましたが、とにかく「小学英語」と「中学英語」の接続がうまくない。小学校ではお遊戯の延長みたいに「楽しく」「フレーズをいくつか覚えよう」くらいの軽い内容です。「スペル?何それ?」みたいな感覚で中学に上がるわけです。
で、中学入学後最初のUnitから本文の長さや単語の多さ、be動詞・一般動詞・助動詞canが既習のものとして扱われることに全くついていけない生徒さんが多発するわけです。
小学校の間から英語学習のスクール等に通われている生徒さんは(真面目にやっていれば)高得点なのですが、何もやってこなかった生徒さんは当然の撃沈です。
数学も方程式の文章題単元が危険極まりない。その問題レベルに至るまでの段階的なレベルアップが必要なのですが、そこは現場の先生方の「ウデ」に丸投げな感じです。
小学校の算数さえおぼつかない生徒さん~学年トップクラスの生徒さんが混在する1クラス約30人を相手に授業を展開する。
いや、無理でしょ!
で、授業内容的にはクラスのほとんど誰もが満足できないかたちになってしまうわけです。タブレット端末にお金をかけている余裕があるなら、先生のアシスタントを採用して習熟度別に振り分けしたほうが生徒さんのためになると思うのですが。
批判的なことばかり書いていますが、現小6の方にはチャンスとも言えます。今の時期から少しずつ練習していけば十二分に間に合います。コツコツと努力を重ねていけば中学生になってからの内容も困ることなく習得していけるはずです。
「中学生になってから頑張ればいいや」というお考えもアリかもしれませんが、こういう言葉もありますね。「後でやろうは馬鹿野郎」「明日やろうは大馬鹿野郎」
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