夏休みは自分でちゃんと頑張るから!

小中学校の三者面談・保護者面談も終了し、明日は通知表をもらってくるというこのタイミングで注意喚起として書かせてもらいます。

 

保護者様は各学校における懇談会でお子様の様子を(それこそミルフィーユでも作りたいのかと勘違いするほど幾重にもオブラートでコーティングされた表現で)担任の先生から伝えられていると思われます。時にコーティングが凄すぎて内容が正確に伝わらないのが難点ですが。

 

さて、明日は通知表ですよね。お子様がなるべく触れたくないセンシティブな話題です。

 

「◎の数が何個で~」やら「5が何個で~」ということならば、親子の平和な会話になるかもしれません。

 

しかし、

「おい!△多くないか⁉」やら「2って何やの‼」となってくると会話というよりは言葉のぶつけ合いになってきます。

 

で、最終的にはお子様から

 

「オレ(ワタシ)この夏休みは自分でちゃんとやるから、

ゴチャゴチャ言わずに放っておいてよ‼」

 

と言われてしまうわけです。

 

以前にも書いていますが、この言葉通り自分で「ちゃんと」やった生徒さんにお会いしたことがほとんどありません。約20年近く塾の仕事に携わっていますが、5人もいません。

いや、もしかすると本人的には「ちゃんと」やっているのかもしれませんが、世間的にみてそれが「全然やってない」というレベルだというだけなのかもしれません。

 

そもそもの話として、自分でちゃんとやれる生徒さんなら最初からそんな成績にならないわけです。それが学校の授業がなくなり、イベントも多い夏休みになって自分を律して「ちゃんと」やれる。そんなウマい話がありますか?

 

1学期にやるべきことをやらず出遅れている子供さんが自力でその穴を埋められるとお考えですか?

 

結論:ほぼ不可能

 

です。致命的に学習に穴がある場合には穴が開き始めたところから復習が必要ですが、本人がすでに「どこからわかっていないかわからない」こともあります。こういう場合は一般的な進学塾ではなく、補習塾やマンツーマン指導の塾、家庭教師に頼るべきです。

 

真ん中付近の順位から上に行きたい場合には集団タイプの進学塾の方が競争が発生しやすいので向いていると言えます。

 

こういった感じで塾を選んでいただけるとミスマッチも少なくなるはずです。

同志会のような進学塾タイプに「競争は嫌だな」とお考えの生徒さんは不向きですし、逆に「みんなと競い合いたい」という生徒さんに個別指導は不向きです。

 

いずれのタイプにしても、保護者様におかれましては注意してもしすぎることはないかと思われます。「自分で」とか「ちゃんと」・「しっかり」という単語が出てきたら要注意です。