オレ(ワタシ)頑張ったのに…

今回は「進学校」(自称含む)に通っている高校生の方向けです。

 

2学期終了直前ということで、各高校で三者面談が行われています。

進学校における面談って基本的には「成績」の話しか出ません。後は進路振り分けくらいです。生活姿勢に関する話はもはやおまけ程度です。

 

で、うまくやってきている生徒さんの面談は音速で終了です。うまくやれていない生徒さんの面談は、チクチクと痛いところを突かれながら保護者様の前でつるし上げられます。

 

そして帰宅後は第2ラウンド、保護者様との二者面談が始まります。そこでよく出るのが

 

「オレ(ワタシ)だって頑張ってるのに、親は分かってくれない。」

 

という台詞です。この点について、少しだけ説明させてください。

 

①成績最上位層の生徒さんが少し落とした場合

例えば、これまで1桁キープの生徒さんが「10番」になってしまった場合。確かに保護者様からすれば由々しき事態。ですが、最上位層ってホントによく頑張る人の集団です。

テスト当日に多少体調不良があって、いつもより2点ほど低いスコアになってしまった。

これだけで1桁順位から落ちることもザラにあります。これまでと同じように取り組んで、努力をしていたのならば次回までは様子見で行きたいところです。(次回もさらに少し低下した場合は危険信号です。改善策を検討することになります)

ここで頭ごなしに𠮟りつけたところで、おそらく何も解決しませんし、デメリットの方が大きいです。あくまで経験則ですが。

 

 

②平均前後の生徒さんが少し落とした場合

保護者様はお忘れかも知れませんが、「進学校における平均点=世間的には優秀」という方程式があります。それは模試の結果帳票をご覧いただければ明らかです。

 

ちなみに、平均前後の生徒さんは相当苦しい思いをしているはずです。

なぜなら彼らは中学時代までは優秀(または神)として扱われた経験しかないからです。それが高校になってからは自分の周りには同レベル、または格上がわんさかいる訳です。おそらく彼らは生まれて初めて「勉強で困っている」という経験をしているはずです。

そして、もがいているはずです。

ここで、苦しみながらも努力を続けているならば、彼らは優秀な人材ですから少しのキッカケで再浮上してきます。後は、そのキッカケが何かという問題だけです。塾でもいい(ウチの教室的にはそれが一番ありがたいです)し、放課後に友人と勉強して刺激を受けてもいいです。

 

最悪なのは努力をしているところを頭ごなしに叱りつけて、人間性を批判するような言葉を叩きつけていくスタイルです。これは本当に全てのやる気を根こそぎ奪っていきます。お子様の将来を奪いたくてたまらないならば是非どうぞ。

 

 

③最下層のスコアで沈殿している場合

中学時代までは優秀だった彼らが、生まれて初めて惨敗を喫し、プライドはズタズタ。

中学時代には憐みの対象だったゾーンに、自分が現在進行形でハマっている。授業は日々超速で進み、小テストには不合格&追試の連続。いつしか勉強に対する自信は消え失せ、部活で頑張ろうにもスポーツ系は私立高校の特待生たちの独壇場。疲れ切った社畜の如く、日々自宅と学校を往復するばかり。気がつけば若葉の季節が冬の木枯らしに。

 

こういう生徒さんって、進学校あるあるです。どこの学校でも順位はつくので、1位もいれば最下位もいます。ただ、極論ですけども、「この地域の進学校」って甘いんです。

名古屋市内のトップ校と比べると、とってもスウィート。

1年生なら3か月、2年生なら6か月くらい詰め込めば、それなりに戦えるポジションに来ることができます。スマホのゲーム・インスタ・マンガを消して、真面目に勉強のアドバイスを受けて(これは学校の先生でも、塾でもOK)言われたことを継続していけばなんとかなります。

 

ただ、このタイプの生徒さんの多くは、これらの努力する姿勢が見られないために保護者様や学校の先生から「ありがたいお言葉」を頂戴している訳です。

簡単に言うと、努力が足りません。やることやってから不平不満をのたまってくだされ。

 

基本的に同志会の高校コースは、高校生=半分大人として捉えているので、中学コースのような徹底した管理体制ではありません。自主的に大学受験を戦いたい人向けのコースです。

しかし、自分はまだ半分子供で、自分だけではうまく戦えない。助けが必要だ、という場合には中学コース並みに管理されるスケジュールを組みます。うまい具合に同志会を活用してください。どうしようかな~?とか悩んでいる時間がムダなので、その悩んでいる間に相談に来てください。年明けに新しい自分のスタイルにモデルチェンジもアリじゃないですかね?