現中3世代から、公立高校入試制度が変更になることはご存知でしょうか。
中3の生徒たちは「ふ~ん、なんか変わるんだね。」くらいで、なんとなく知っている様子。授業でもよく言っていますが、なんとなくわかる=さっぱりわからないの方程式が成り立っていることが多いので一応まとめてみようと思います。
簡単に変更点をまとめると
①「入試日程が1回になる」(1回の試験でA・B両方判定)
②「内申点と当日点の配点パターンが増える」
③「推薦入試」の日程が変わる
の3点ですね。
①入試日程が1回になる
これは今までA日程・B日程に分かれていた入試が1回の試験になるということで、2校受験システム自体は残ります。受験日が早まるので早めに受験勉強を始めないと危険なので、その点は注意ですね。
②内申点と当日点の配点パターンが増える
今までのⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型からさらにパターンを増加するようです。が、実際にどの高校が新パターンを採用するのかは現時点では不明です。6月以降の教育委員会発表待ちです。
③推薦入試日程が変わる
声を大にして言いたいのがこの変更点です。現高1世代までは推薦組も一般組も同じ日程で筆記試験を受けていましたが、現中3世代からは推薦組だけ一足お先に合否が出る昔のスタイルに戻すようです。
これ、繰り返し書いていますが、内申点制度という「世渡り上手選手権」で優勝した人が盛大に勘違いして進学校に入ってしまった場合に深海魚として生息するハメになる歴史を繰り返すだけな気がするのです。なにかしらそれを防ぐ手立てが確立されているのでしょうか。
もちろん、中学校3年間精一杯努力して、学業優秀、品行方正な生徒さんが推薦されるのは素晴らしいことですし、そうあるべきだと思います。
しかし、実際にはそれほどの実力がないにもかかわらず、先生方のウケがいい「だけ」で内申点が高評価の生徒さんがある程度以上のレベルの進学校にうっかり推薦合格してしまうと、高校では確実に落ちこぼれます。高校は義務教育ではありませんから、当たり前のように留年します(というよりは自主退学を勧められる)。
今のところ、同志会としては
「推薦をもらえるならもらってもいい」けれど、それに頼り切った内申点頼みの進学先選びはやめようね。自分もその先が辛くなるだけなので。
というスタンスです。基本的には圧倒的な演習・努力によって身につけた得点力で入試を突破していこうという方針でブレることはありません。
入試の日まで、コツコツと努力を継続していきましょう。
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