公立高校入試が変わること

前々から言われていたことですし、教室でも何度か話をしてきましたが、現中2世代から公立高校入試が変わります。変更内容は以前の情報通りですから詳細はカットしますが、簡単に言うと

 

・受験回数は2回→1回に減少。その1回の点数と内申点で2校分の判定を受けられる。

推薦入試組は学力検査が不要(筆記試験なし)。

・面接はなくなるところもあるかも。

 

1つ目の変更に関しては受験者側の負担も、学校側の負担も減少することになると考えられるので、メリットが大きいと考えられます。この点は実に素晴らしい。

 

気になるところは2つ目です。推薦入試がかなり前のスタイルに戻り、日程が一般入試よりも前になり、筆記試験ナシになることです。

もちろん、推薦に値するような素晴らしい生徒さんなのでしょうが

 

「実力(学力)的にはちょっと届かないけれど、いい子だから推薦してあげたいな」

 

とかいう、謎推薦によって進学校(自称進学校ではなく、進学校です)に入学できてしまい、その結果として3年間深海魚(潜水艦?)として暮らす生徒また生み出す結果につながるのではないでしょうか。その辺りは解決できる仕組みが今回はあるのでしょうか。

 

「せっかく入ったけれど、勉強に全くついていけません。どうしたらいいですか」

 

過去に何度も聞いた話です。結局どうしようもなくて、高校を卒業することに必死で大学受験など夢のまた夢。卒業後の進路不明。

そんなことにならないように、中学生のうちから安定した実力をつけて自力で入試を突破していってもらいたいですね。

 

なお、3つ目の面接に関してはこれまでも存在意義が不明瞭でしたし、「面接が飛びぬけてよかったから合格しました」なんて聞いたことがないので、形だけの儀式なら時間の無駄ですし無くしても大丈夫じゃないでしょうか。

逆に、ウチは人柄重視ですよ!という高校は募集要項に明記していただいて、得点配分を高くするなど個性を出してもらった方が受験生的にも分かりやすいですし、高校側も来て欲しい生徒を集めることにつながるのではないでしょうか。