現代文と他の科目の成績について

たまには塾っぽいことも書いておきますね。

 

国語、というよりも現代文の成績と他の科目の成績についての私見ですが。

同志会は「理数系専門」をうたっている教室で、中学コースでは数・英・理の3科目。

高校コースに関しては現状数学だけの教室です。(英語もセットにして欲しいというお声もいただいていますが、現状スタッフの人数的に厳しいです。申し訳ございません。)

 

そんな教室において、これまでの大学入試結果を見ていると1つの傾向がハッキリと見えてきます。それは中学生の頃から現代文のスコアが安定している生徒ほど、大学入試での合格率が高いということです。(高校入試ではさほど大きな差がないこと、および、古文・漢文はあまり関係ないことも非常に興味深いです。)

※なお、母集団自体がそれほど多くないのでこれから大きくぶれる可能性もあります。

 

中3~高校生くらいになってくると痛感するのですが、「問題文が何を言っているのかわからない」という、問題とは別次元の問題が発生することがあります。当然何を答えればよいか分からないので正解するはずもありません。「そんなことはない!」と言って顔を真っ赤にして反論されるかもしれませんが、この兆候は早い生徒さんでは小6後半くらいから見られます。

 

例えば「次の中で間違っているものはどれですか。記号で答えなさい。」という問題で、自信満々に「正しいもの」を選んでしまう生徒さん。

それを見て「子供っぽくてかわいいね~」と思ってしまうと危険です。わざわざ太字で印刷されている指示を守れないレベルから、受験レベルまでトレーニングすることがいかに困難か。

問題文の指示を読んでいないということは、ルール違反のレベル的に赤信号は「止まれ」だよ、ということを守れないのと同等です。「うっかり信号を見落としました」などと言っていると、「うっかり大学に落ちました」となりかねません。

 

話がそれてしまいましたが、現代文のスコアが安定して高いメンバーは問題が求めている解答内容を大きく外すことがありません。つまり、必要な情報を問題文から探し出し、まとめるという作業でミスがないということです。この力は他の科目でも大きな戦力となります。

例えば、数学の文章題。クラスの人数を求めたら30人という答えと28.5人という答えが出てきた。ハイ、できた。と言って、解答欄に両方書いてしまう生徒さん。「人数が小数ってどういうこと?」とは考えないんですね。

国語安定勢はちょっと自信ないけれど、クラスの「人数だから」という理由で30人を解答欄に書いてきます。(もちろん条件確認をして小数は不適、がベストですが。)

この差は本当に大きいです。もしかすると国語というくくりではなく、日頃からの周囲への注意の積み重ねが将来における大きな結果につながっているのかもしれません。

 

小さな教室で、まだ9年目なのでこれから結果はいくらでもブレるでしょうが、これからも現代文とその他科目・大学入試結果の相関関係について調べていきたいですね。