大学入試制度改悪について
センター試験廃止も意味が分かりませんが、現高2世代から始まる新テストの英語が
さらに意味が分かりません。
「リスニングの配点を50%に引き上げてるんだから、リスニング重視に決まってる
じゃん。それくらいわかるだろ。」
くらいは言われるのでしょう。それはわかりますよ。
わからないのは、民間試験の扱いです。「成績」として認められる民間試験8つ(?)の
試験の性質がバラバラなんですが、エライ人はその辺を確認しているんでしょうか。
「大学に入学する」ための英語評価のために、一部の「ビジネス向けの英語技能」の
試験結果を使うことが適切と言えるのでしょうか。
また、新テストが始まる現高2世代の学生にとって、1年かそこらで「英会話レベルを
高めてこい」と言ったところで、エライ人が過ごした学生時代の環境を日本国民全員が
過ごしているわけではないということも理解されていないのでしょう。
私のようなド田舎出身の人間にとって、活きた英語に触れる機会など皆無と言ってよい
レベルです。それを「大学に行きたいなら英語レベルをなんとかしなさい」と言われると
英会話スクールにでも通わないとどうにもなりません。
都市部における学校の先生方はわかりませんが、私自身の経験では、中学・高校で
「英語を話す日本人の英語の先生」にお会いしたことはありません。
必然、英会話スクールの費用が必要になります。ここに奨学金などはあるのでしょうか。
ほぼ確実にありませんよね。ちなみに、費用面をクリアしたとしても、そもそも私の
地元においては英会話スクール自体がありませんでしたけど。なにしろ、バスの最終便が17時40分、電車は1時間に2本あればラッキーという地域だったので。
こういう私のようなド田舎出身者が「大学に入るチャンス」さえ摘み取られる気がして
ならないのですが、当然そのあたりも熟慮を重ねていただいてるんでしょうね。
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