中学生たちの期末テストが返却されてきています。
と言うと、だいたいは結果が良かった報告で終わってしまうので、今回は趣向を変えて
「テスト結果の見かた」というお話です。
テスト結果が良くなかった場合、「親に見せたくないなぁ」と考える生徒さんは極めて
多いです。(当たり前と言えばそれまでですが。)
しかし、それでは話が先に進みません。どうせ近々やってくる面談で全て分かることですから、早い段階で親に見てもらうのが正しいでしょう。
ここからが問題です。できれば保護者様に読んでいただきたいところです。
重要なのは「点数だけを見て頭ごなしに怒ったりしない」ということです。
今回のテストで、
「うわぁ、この教科めっちゃ下がったわ。」
と言ってへこんでいた少年がいました。実は今回平均点が大幅に下がっており、
平均+30点くらい取っているということに本人が気づいていませんでした。かなり
優秀な結果にもかかわらず、前回と「得点」だけで比較すると「下がった」と錯覚して
しまうわけです。
本人ですら錯覚してしまうので、お忙しい保護者様ならば、なおのこと錯覚しやすい
と考えられます。この錯覚に基づいて子供たちを叱ったりすると、子供サイドからは
「自分では頑張ったのにうまくいかなくて怒られた」
となってしまいます。親目線では「子供を思ってつい言葉が過ぎた」と思っても、
中には修復不能なほどにやる気を失ってしまう子供さんも出てくるでしょう。
(※同志会の塾生は、だいたい竹内からキツい話をされています。
保護者様は傷ついたお子様を優しく包み込んであげてください。)
これでは親も子も不幸です。成績表も数日のうちに返却されるので、そこで
「平均点との差」が前回と比べてどのように変化しているかを一緒に確認して頂きたい
です。
その結果、平均+〇点の幅が大きくなっている科目は十分な成長です。是非、努力の結果をほめてあげてください。
(逆に、幅が小さくなっている場合は危険信号です。今後の勉強方針についてじっくりと話し合いが必要です。)
なお、塾や通信教育などを一切利用していない生徒さんで勉強がうまくいっていない場合においてですが、子供さんの「もう1回自分で頑張るから。」というコメントは傷口を広げ、リカバリーを遅らせるだけなので、このコメントが出てきた場合は速やかに保護者様の判断で勉強ツールを用意していただいた方が安全かと思われます。
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