マンガのお話ですが

期末テストも近づいてきたこの時期にマンガの話かい⁉ というツッコミが入りそう

ですが、今回のマンガは「中学受験塾」を舞台にしたお話で非常に興味深い内容です。

 

タイトルは「二月の勝者」です。最近、単行本の書店でのポジションも良くなってきています。ちょっとずつ注目されてきているのでしょうか。

 

タイトルが「二月の」となっているのは中学受験の合否が二月に出揃うからだと予測されますが、このマンガはよく研究、取材されたマンガということが伝わってきます。

 

夏期講習あるあるやら、中受組小学生の心のゆれ具合、ライバル心などなど現場の人間

からすると「マンガ用に描写できる範囲はあらかた描いてくれている」と言えます。

(現実はさらに過酷でマンガにならない部分も多々ありますが・・・)

 

その「二月の勝者」の今週号で卒塾生(つまり「勝者」たち)が塾に来て話をしてくれる

のですが、ある卒塾生の言葉が「受験勉強」が何たるかを端的に表しています。

 

卒塾生の簡単にまとめると

 

「後になって『あの時もっとやっておけばよかったかな』程度の生ぬるい勉強をするな

 

ということです。まさしく、受験生全員に伝えたい言葉です。

 

受験のフィールドは中学入試と高校入試で異なりますが、今週の「二月の勝者」は

受験生を持つ保護者様にもご覧いただきたい内容です。

 

 

ここからさらに脱線しますが

 

年に何度かテスト前後に

 

「オレ、今回のテストはノー勉の割には出来がイイでしょ?」

 

という謎コメントを残す人たちが出現します。こういう人たちの心理は

 

①今回は「やってないから」仕方ない。

②それでいてまずまずの点数だ。

③だから自分は「頭がイイ」(と思い込みたいだけ。プライドかな?)

④自分は頭がイイから「本気を出せば」入試なんて楽勝。

くらいですかね。

 

ま、入試で惨敗して泣くだけなんですが。

現実世界は漫画の世界よりもより残酷で奇跡の逆転合格など存在しません。

世間で「奇跡」と呼ばれる合格は本人が果てしない努力を重ねて勝ち取ったトロフィー

です。しかし、多くの日本人は「たまたま」とか「運良く」などの言葉を使い、努力を

前面に出すことはしません。

すると、一部残念な人たちが奇跡の逆転合格などを信じるようになり、結果

 

あぁ、あいつでも運が良ければ合格するのか。

 

そして、落ちた自分は運が悪かったんだ、と。

 

入試まで努力できる期間もあと少しですよ、受験生の皆さん。