最近、まじめにチェックしていなかったので中身を見て驚きました。
次期高校数学の指導要領の改定内容です。
「あぁ、数C復活させるんだ、ハイハイ、出版社さんも喜びますね。」
程度に舐めていた私が愚かでした。
「数Bからベクトルが消えてる・・・。」
どうやら数Cで学習するみたいですが、すると公立高校の生徒たちは物理を2年生後半
または3年生で学習することになるのでしょうか。
これって、到達度テスト的にどうなんでしょう?センター試験の改悪副産物テストを
受けるにあたり、最低限全科目の履修が必要だと思われます。が、この構成では
私立高校出身者は独自カリキュラムでガンガン演習を積んでいるのに対して
公立高校出身者は学習後すぐにテストという形になりませんかね。
これは「公立王国愛知県」としては大問題ではないでしょうか。
ベクトルの学習が2年生後半ということは、物理の基本的な力学さえ2年生後半で学ぶ
ことになりますよね。これで大学入試に向けてしっかり勉強しなさい、とは酷でしょう。
どう考えても時間が足りない。
どうせ現場を大混乱に陥れ、初年度の生徒たちの不安を煽るのですから、「どうせ」なら
ベクトルの代わりにねじ込んだ「統計学」を1科目として2単位くらい授業数を増やして
もらいたいですね。高校は義務教育ではないのですから、授業数が少し増えたくらいで
ギャーギャー言う人が無理して通う必要もないはずですし。
田舎の塾屋のオヤジが遠吠えしてますが、結局困るのは当事者である生徒たち。
みんながみんな、都心部で私立の特進コースで学んでいるんじゃないんだよってことは
中央にいる偉い人には分からんのでしょうか。
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