『勉強は「量より質」なのか?それとも「質より量」なのか?』
という禅問答やりたいの?的な質問が生徒からありましたので、一応の回答です。
結論から言いますが、「質×量」の積を最大化するのが良いのではないでしょうか。
ちなみに、どうしても2択で、と言うならば量をとります。質を極めた結果、1つの単元においてマスターになってもテストは複数の分野で構成されるので、総合得点で勝てないからです。
古い話ですが、私が高校生の時に、同級生にはものすごく優秀なメンバーがそろって
いました。
彼らは東大理3やら京大医に進学したり、果ては「日本の医学に興味はない」と言って
アメリカに渡り、医師免許を取得している人たちです。
当時、天狗だった私の鼻っ柱を見事に粉砕してくれた彼らに聞いたことがあるんです。
「なんでそんなに勉強できるの?何をやったら○○君みたいになるの?」
返事は拍子抜けする内容でした。
「いや、別に普通だよ。毎日最低限の演習を全部やるだけで、」
これを聞いて「やっぱり頭のいい奴は違うなぁ。」なんて思い始めた瞬間
「まず、これ。次にこれ。で、これとこれと・・・。で、寝る前にあれ。」
やる内容を聞いていたら、問題集のレベルが極限に高いだけでなく、1日の演習
ページ数が春休みの課題ですか?っていうレベルの分量。
興味本位で「何時間くらいかかるの?それ。」と聞いてしまいました。
「う~ん、平日だと6、7時間くらいかな?土日は半分(=12時間)使うかな?」
ですと。試しに平日の「最低限」とやらをマネしてやってみた結果、夕方から勉強を始めて、翌朝の朝刊が届くまで通しでやって終わらなかったということを覚えています。
悔しくてたまらず、当時私が師匠と呼んでいた同級生に
「どうして6,7時間で終わるのか?」
と質問したところ、
「え?中学の頃からちょっとずつやる量が増えてきただけだから、なんとなくやっちゃうんだよね~。」
という内容の返事で、衝撃を受けたことも覚えています。全国で1桁を争う人たちは
圧倒的な努力をしていることを知った瞬間でした。
世の中には量をこなす(努力する)ことをダサい、古臭いとする人が一定数存在すること
は知っていますが、てっぺんにはそういう人たちがいないということも知っているつもり
です。
同志会は最初からてっぺんを目指す教室なので、(他から色々言われようとも)泥臭く
努力していくスタイルを押し通していこうと考えています。
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