テスト結果の要素③:質

3つ目の要素:質について

 

成績を上げるための勉強(大学院などの研究ではなく、中・高でのテストの得点アップを狙うもの)においては、問題の質も大変重要ですね。

「何を当たり前のことを」

と言われそうですが、意外なくらい雑な(時には間違った)問題選びをしている人が多いです。

例えば、中学3年生のこの時期に「今の2次関数がよく分からないから、1次関数、いや、比例からやり直そう」という人がいます。

 

弱点部分を基礎からやり直すという考え方は分かりますが、テスト週間になってから比例をやっていても、テストには当然役に立ちません。

なぜなら、出題範囲ではないからです。

 

これを見ると、「要領が悪い」とか「勉強の仕方が下手」と感じずにはいられないと思います。もちろん、将来的なことを考えれば、比例からやり直すのが正しいでしょう。

しかし、「中間テスト」に限って言えば、テスト範囲のメインである2次関数・2次方程式をやりこむのが正しいはずです。そういった切り替えも含めて、問題の取捨選択が必要となります。このように、テスト範囲が明確に分かっている場合においては、範囲の選択が重要になってきます。


とある学習塾では11月の終わりごろにセンター数学Ⅰ・Aの対策で悩んでいた文系受験生に対して、教室責任者(?)の方が

センターは教科書レベルの基本に忠実な問題しか出ないから、教科書の章末問題と

○○(教科書対応のワーク)をじっくりとやるんだぞ。そうすれば大丈夫だから!」

なんてアドバイス(?)されていたのを聞いて

「あぁ、この方はセンター数学を受けたことがないんだな」

と思いながら、そんな迷言を聞かされる受験生に同情したことがありましたが、やはりその場に適した演習問題を選択できないのは文字通り致命傷です。

「速さ・正確さ・誘導に乗っていけるか」が勝負のセンターに対しては、それなりの

練習をしていないといけません。国公立の「2次試験で大問6で150分、4完で合格」ではないのですから。

 

また、中学生の定期テストで現在平均点(55点)前後の人がいきなりワークのチャレンジ問題あたりに手を出しても「意味わからない。やーめた。」となりがちです。

まずはB問題くらいをできるようになるまで練習して、そこで初めてC問題やチャレンジ問題に手を出すべきなのです。

 

いろいろと書いてきましたが、ウチでは公立中学の定期テストで平均90点をキープするということを教室での目標としているので、使用テキストや演習内容も90点~100点を目指すものを使用しています。

目標が明確な数値で決まっているので、ウチの授業の質は安定しているのかな?と

感じています。